もくじ
安岡寺 (あんこうじ)
大阪府高槻市の北部に位置する安岡寺。
「高槻観音」と親しまれているお寺の歴史や御朱印などを紹介します。
御本尊と略縁起
山 号:南山
宗 派:天台宗系単立
院 号:般若院
開 基:開成皇子
創建年:宝亀6年(775年)頃
御本尊:如意輪観音
御詠歌:如意の輪は 願ひのままに めぐりきて 身を安岡(やすおか)の 寺におかばや
度重なる危機を乗り越えてきた安岡寺
安岡寺は桓武天皇の御兄君・開成皇子がこの地に霊験を感じられ、
西暦775年(宝亀6年)2月18日に建立されたお寺で
皇子自らが彫ったと伝えられる秘仏・如意輪観音を御本尊としてお祀りしています。
戦国時代、三好氏やキリシタン大名・高山右近の拠所となり衰退を余儀なくされましたが、
江戸時代には周郡家の拝領を受け
大日坊、泉蔵坊、阿弥陀院、藤本坊の四塔頭をもつ大寺に復活しました。
明治に入り廃仏毀釈の憂き目に遭い再び荒廃することとなりますが、
信者の方々や近在村民の方々の協力を得て
現在の規模となり、霊場札所として参拝客が後を絶ちません。
札所等
新西国三十三箇所霊場 客番
近畿三十六不動尊霊場 第12番札所
摂津国三十三箇所 第25番札所
御利益
厄除開運 福徳円満 難病平癒 など
境内と見どころ
安岡寺の勧請掛
神社仏閣を守護する天神地神を勧請祭祀するための勧請掛。
この注連縄の長短で翌年の社会情勢農作物良作諸物価の高低を占うそうです。
山門(総門)
根本山・神峯山寺、北山・本山寺とともに北摂三山寺として天台宗に属します。
石段
6月に訪れた時には紫陽花が綺麗に咲いていました。
少しだけ回り道ですが、足腰の弱い方には有り難いかも。
登って来た石段を振り返る。
向こうに見えるのは生駒山かな?
手水舎
御本堂
御本尊である如意輪観音菩薩の右脇には、鎌倉時代に製作され明治初年の廃仏毀釈の
神仏分離の際に男山八幡宮より移安された愛染明王坐像を、左脇には弘法大師御作と
伝えられる不動明王像をお祀りしています。
その他にも堂内には鎌倉時代に作られた地蔵菩薩立像と阿弥陀如来像(こちらは年代不詳)
が安置されています。
本堂の背後の岡には開成皇子の弟子である開智が一字一石の大般若経六百巻を納めた
般若塚があることから、安岡寺般若院と呼ばれています。
旧8月15日(中秋の名月の日)にはこの塚で万燈供養が修されます。
鎮守の御社
観音御霊水
神福龍王の口元から湧き出た霊水。
『祈れば福徳円満を授け難病奇病を平癒して下さいます。
心してよく祈念することです。』とありますね!
鐘楼と青梅観音堂
国の重要文化財に指定されている十一面千手観音菩薩像は
「青梅観音」の名で親しまれています。
十世紀中頃の製作だと言われています。
境内西側に開山堂と叶観音堂があります。
叶(かのう)観音堂
昔は阿弥陀堂と呼ばれていましたが、現在は聖観世音菩薩立像をお祀りしています。
人々の願いを叶えてくださることから「叶観音様」と親しまれています。
開山堂
西側奥にひっそりと佇む開山堂。
特に何の記述もありませんでした。
西山門
弘紹不動明王
本堂東側の大護摩壇の本尊として石仏の弘紹不動明王が祀られています。
両脇に矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制た迦童子(せいたかどうじ)
をひきつれています。
不動明王 御詠歌
大ごまに 願いをこめて 安岡寺 祈る心は 不動明王
弘紹不動明王様の前の広場では毎年2月1日には節分会大護摩供が厳修されます。
開成皇子の供養碑
御朱印
新西国三十三箇所の御朱印。
近畿三十六不動尊の御朱印。
摂津西国の御朱印は後日改めて・・・!
年中行事
2月1日 節分会大護摩供
3月(春分の日) 彼岸会法要
8月17日 盆施餓鬼かい
9月(秋分の日) 彼岸会法要
12月31日 除夜の鐘
毎月18日 観音講詠歌奉納
アクセス
拝 観 時 間 : 9:00~17:00
御朱印授与時間 : 上記時間内
大阪府高槻市浦堂本町41-1
TEL:(072)687-0727
JR高槻駅北口より市営バス
上の口行き・塚脇行き・原大橋行き → 「浦堂」下車徒歩5分
寺谷町行き → 「服部図書館前」下車徒歩5分
車でのアクセス
府道6号線沿いにある高槻市営バス『裏堂』バス停近くの
「丸正ビル」がある角を曲がります。
住宅街に沿って道なりに行きます。
カーブを曲がったその先はかなりの上り坂です。
西山門手前に駐車場があります。
あ、ミラーに写っちゃった(笑)
徒歩(バス)でのアクセス
高槻市営バス『服部図書館』下車、信号を左折すると看板があります。
農家の大きなお屋敷が並ぶ道沿いに進むと表参道の案内が見えてきます。
近隣の名所
神峯山寺
( 管理人覚書 )
神社仏閣でカラスを見掛けると、何故か「お出迎え(お見送り)してくれているのかな?」
と思ってしまいます。
参拝日:2018年2月4日(日) / 2018年6月16日(土)
*最後までお読みいただきありがとうございました*